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送り出す側になった日

去年(2025年)の秋、

両親と姉家族とわが家の三世帯でシドニーへ行った時の話。

うちには2歳児がいるからあまりムリもできないし、

すべて一緒ではなく私達家族だけで行動することも結構あった。

滞在3日目はシドニーからジェットバスで15分くらいのマーンリービーチへ。

天気もよくのんびりときれいな海を堪能したあと、

昼は近くのカフェでランチ。

われわれが日本人だと気づいた店員が

「日本語ね、ちょっと待って」と。

てっきり日本語のメニューでもあるのかなー

と思っていたら女性店員さんがきた。

ちょっと日本語が話せるアジア系の方かと思って話したら

「日本人です(笑)」と。

現在大学1年生で高校からオーストラリアに留学していて

引き続きこっちの大学に入学して生活していると。

留学がずっと夢だったと。

高校からというのは驚いた。

私も小さい頃英語が好きでいつか留学したいと夢を見て

大学のころ(英語圏ではないけど)一年間留学した。

だから彼女の「留学が夢だった」という言葉に親近感となんだか懐かしさが込みあげた。

大学1年ということは少なくともあと三年はいるわけで・・・

よくよく考えるとすごい。

彼女の意思の強さにも驚くけど、正直彼女の親がすごい。

そもそもお金。

ちらっと調べただけでも。相当高い。短期でもかなり。

それが高校三年間と大学費用・・・

もはや計算できない。

お嬢さんなのかしら・・・?

でもすごいのはお金のことだけじゃない。

彼女の親は娘を高校から海外へ送り出しているのだ。

もしかしたら海外で暮らすのが当たり前という考えで、

どんどん自由に行きなさい、という教育方針なのかもしれない。

とはいえ大学の留学ならまだしもふつうは高校から一人で留学というのはなかなかさせられない。

オーストラリアは比較的治安はよさそうではあるが、

親としては心配せずにはいられない。

もし自分の子供が高校から留学したいといったら・・・?

お金の問題はいったんおいておいて、

「行ってきなさい」と即答して送り出せるかどうか。

行くことで自立心も芽生えるし、将来性はある。

高校卒業か大学卒業くらいまでは家にいるなーと当然のように考えていたところに

高校から行くとなると一気に娘と暮らす時間が短縮されてしまう。

さすがにさみしい。

この時初めて自分が留学に行ったときの親の気持ちを少しだけ理解したかもしれない。

私は大学3年の時にチェコに留学した。

留学先は自分で調べて申し込んで・・・せっせと準備はすすめて

お金のことだけ親にお願いしていた。

でも生活費がいくら掛かるかもよくわからない状態で旅立った。なんて迷惑な(笑)

そんな状態だったが月々振り込んでくれて不自由ない留学生活を送ることができた。

ただ、今のようにスマホもないし常に連絡がとれるわけでもなく。

一応海外で使える携帯電話を持っていったが

通話料がとにかく高くて万が一の時のため、ということでほとんど連絡とることはなく。

時々ネットカフェに行ってメールをしていた・・・っけ?よく覚えていない。

それまで海外旅行なんてほとんどしたことない両親だったから、

一年だけとはいえ娘を海外に送り出すときの気持ちはどんなだっただろう。

相当に心配したのではないかと。

そうか。送り出す側ってこういう気持ちなのか。

私は夢だった留学に行ける!と意気揚々と準備して、

行ったらなんの不安もなく楽しく自由に暮らしていて

親の心配する気持ちなんて考えもしなかった。

もはや便りがないのは元気な証と思ってくれ、と、

たいして連絡もしていなかったかもしれない。

今になってようやく親心というのを理解した。

オーストラリアで出会った日本人留学生のカフェ店員さんのおかげで

自分が小さいころずっと抱いていた留学へのキラキラしたあこがれの気持ちを思い出すことができたし、

なにより子供を海外へ送り出した当時の私の両親の気持ちが少しだけわかった。

「ああ自分も親になったんだな」

と実感できたステキな出会いだった。

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この記事を書いた人

家族6人・23区新築戸建てに住み替えてローンを初年度で完済。
「持たない」のではなく「選ぶ」。
狭さも建売もミニマリスト思考で再設計。
大家族でも、不安なく豊かに暮らす。

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